9/14 東京は日比谷公園にあるフィリピンのキリノ元大統領の顕彰碑に行ってきました。
この6月に建立されたことをネットニュースで知り(外務省のサイト)
行かなければと思っていました。
リンクにもありますが、キリノ元大統領は第二次世界大戦後、モンテンルパ刑務所にいた日本人戦犯の恩赦を行った人です。妻子を日本との市街戦で失っていたにもかかわらず個人的な恨みを持ち続けることをせず、憎悪の念を残さないと宣言されました。
わたしの祖父はそのモンテンルパにいた死刑囚でB級戦犯でした。恩赦によって帰国し、巣鴨プリズンに収監されました。祖父や祖母にはずっとそのストーリーを聞かされて育ちましたし、わたしはそれを伝えていかないといけないと強く思っています。
あの人たちはおいしい思いをしている、自分たちだけ甘い汁を吸っている、だからそれをやめさせようという風潮。ずるい人に対するずるい思いの連鎖からはなにも生まれない。どこかでネガティブな感情の連鎖を断ち切る勇気が必要だし、そのために「感情を客観視して整理する」ことがしたくてこういった仕事をしているのかもしれません。
そもそも日比谷公園に行くのがはじめてだったので場所がよくわかりませんでした。それは植え込みの中にひっそりと建っていました。碑文をまじめに読み涙し、思わず手を合わせることになりました。モニュメントとはこういうことだと思いました。
そうそう日比谷花壇が日比谷公園にあるとは知りませんでしたw