半年ぶりのタロット部活に行ってきました。今日は皇帝。一昨年の3月に描こうとして挫折してそのままになっていたものです。皇帝のカードは、自分の中にある男性性、ひいては父親像と密接なリンクがあるので、そこに向き合うことはとてもめんどくさいことでした。
一昨年は部員みんなが皇帝についてうんうん唸っていました。タロットカードの4番目である皇帝は、その人にとっての基盤や安定なども示すわけですがそこについていろいろ考えた次の日に東日本大震災が起こり、精神的にも物理的にも強制的に揺らがされたわけで。逆にその日に皇帝について考えなければならなかったのだなあとも、今となっては思います。
そのときは「男性性の権化っちゅーのはディブ・リーー・ロスしかないで!」と思ってこんな→のを描こうとしたんですが挫折。そのときの様子はタロット部部長いけだ笑みさんのブログに詳しいです。その日、ディブ・リー・ロス以外にモデルに思いついたのが加藤鷹と品川祐。現実の男性の好みとはまったく違うのになぜか出てきたその3人。必死でホロスコープを探したら「金星と冥王星の90度」をネイタルチャートで持っている人たちだったのです。実はわたしの父もそのアスペクトを持っており、その共通点を嗅ぎ分ける能力を実は自分が持っていたということに大ショックだったのです。
恋愛における楽しみや喜びを表す星金星に死と再生、破壊と強制を表す冥王星が90度で関与すると、ふつうのスタイルでは満足できないど外れた好みになるため占星術の教則本には「変態」「いじわる」「SM」などと書かれることも多いです。確かに父もそういった恋愛経歴を持つ人だったため、それを咀嚼しきれないうちは自分にとって安定した愛情生活はないのかなと思っていたわけなんです。しかしそれに向き合うのもきつい話ですし震災後のどたばたも相まってずっと保留になっていました。ただ私事ですがこの4月に父が亡くなり、四十九日も終わって、皇帝リベンジの時が来たと思って部活の再開をお願いしたのでした。
前置きが長くてすいません。で、じっくり昨晩イメージした結果、切腹するお侍さんです。映像は先月の「八重の桜」の神保修理の切腹シーンからです。何かしらの犠牲になることを決意することで、集合無意識と生きながら同化している。いちばんの勇気いちばんの強さってそういうことなんじゃないかなと思いました。まーここまでの極限もある意味金星と冥王星っぽいです。
最初バックには何もなかったんですけど笑みさんが、ウエイト板の皇帝の険しい山々のように、皇帝が権威だと思っているもの依って立つものを描いたほうがいいと言ってくださって掛け軸を置きました。身体で見えてませんが「武士道」と書いてあるつもり。
左右にいるのはヤッシー。田中康夫のゆるキャラね。ウエイト板に描かれているおひつじの代わり。コンセプトが右翼的すぎるのでバランスを取っているw田中康夫おひつじ座だし、うちの父とよく似てるんです。顔も体型も女好きもグルメも思想も。